自由と個性的な魅力があふれる北白川・一乗寺エリア|この街の住みやすさは?
こんにちは。京都の魅力を伝えるライター・まる きょうこです。
この連載コラムでは、京都市内で土地探しをしている方へ向けて、私が歩いて見つけた京都の各エリアにまつわる歴史や楽しみ方を詳しくお届けしています。
今回ご紹介するのは、京都市内でも独自の魅力を発している北白川・一乗寺エリアです。
[ 目次 ]
北白川・一乗寺エリアについて

北白川と一乗寺は、京都市左京区の東部に並ぶエリアです。
比叡山から続く山々が美しく、平安時代には風光明媚な景勝地として、皇族や貴族からも愛されていました。
現在は、周辺に京都大学や京都芸術大学(旧京都造形芸術大学)があることから学生も多い町。
どこか自由な空気に包まれ、独自の文化を築いているエリアです。
町を走る叡山電車の情緒ある光景

地域内には叡山電車が通り、「茶山・京都芸術大学駅」や「一乗寺駅」を最寄りとして利用できます。
叡山電車は貴船や鞍馬など自然豊かなスポットへお出かけできるほか、出町柳駅で乗り換えれば、京都の中心部や大阪方面にもアクセス可能です。
住宅街を1~2両編成の電車が走り抜ける姿は、のどかで情緒ある光景。
着物をまとったような柄の展望列車「舞」や、大きな楕円のモチーフが個性的な観光列車「ひえい」など、デザインに力を入れた車両も多く、電車好きのお子様も楽しめそうですよ。
お散歩やお花見を楽しめる白川疎水

北白川・一乗寺エリアの住宅街には、琵琶湖疎水の分線・白川疎水が流れています。
南は哲学の道、北は鴨川の支流・高野川へと続く疎水沿いは、地域の人々に愛される散歩道。四季折々の自然を眺められ、とくに春の桜は見事です。
観光客の少ない場所のため、ゆったりとお花見を楽しめます。
地域のメインストリート「白川通」

東山麓を南北に走る「白川通」は、北白川・一乗寺エリアのメインストリートです。
街路樹の美しい落ち着いた通りの雰囲気を保ちながらも、スーパーやドラッグストア、家族で気軽に外食できるレストランなどが揃っています。
白川通と東鞍馬口通が交差する場所にあるのが、「京都芸術大学」。

大学に併設されている「京都芸術劇場(春秋座)」では、歌舞伎や芸舞妓さんの踊りなど伝統芸能の公演も行われ、地域における芸術の拠点となっています。
周辺にはアート関連のショップなども多く、白川通でもとりわけ活気のあるエリアです。
また2024年には、大学の入口に「進々堂 京都芸術大学店」がオープンしました。

進々堂は、京都で創業100年以上のベーカリー。
店内にあるカフェは、学生だけでなく地域の人々にも幅広く利用され、北白川エリアの憩いの場となっています。
北白川と一乗寺、隣り合うエリアの異なる魅力
隣接する地域ながら、それぞれ独自の個性を持つ北白川と一乗寺。ここからは、地域の歴史を紐解きつつ、各エリアの魅力をご紹介します。
北白川:「学者村」と称された閑静な住宅街

北白川は、比叡山から流れる白川の北側に位置することに由来する地名です。
大正から昭和初期にかけて、教授や文化人が多く居住したため、「学者村」とも呼ばれてきました。
現在も、洗練された外観の家々が建ち並ぶ、閑静な住宅街。
日本のダーウィンと称された動物学者・駒井卓氏の自邸「駒井家住宅」など、京都市の有形文化財に指定されている貴重な建築も点在しています。

比叡山から流れる白川の水に恵まれた北白川は、古代から人々が集落を形成した土地です。
京大の北部キャンパスに縄文時代の竪穴住居跡が見つかるなど、「北白川遺跡群」として多くの遺跡も発掘されています。

「北白川天神宮」に残る石工と白川女の歴史

北白川エリアを守る「北白川天神宮」は、地域の歴史を知ることのできる神社です。
銀閣寺を創建した足利義政が、近隣の森に「天使大明神」として祀られていたのを見つけ、社殿を造営したと伝わっています。
境内には、「白川石」のモニュメントがあります。

白川石は、この地域で産出された白色の花崗岩。
かつて京都の建造物には白川石が多く使われ、高い技術を持つ石工たちが北白川に居住していたのだとか。
閉山により採石が終了し、石への感謝を表してモニュメントを奉納しているのだそうです。
石工とともにこの地域に多く存在していたのが、季節の花を都へ売り歩いた「白川女」。豊かな土壌を持つ北白川には花畑が広がり、「花の里」とも呼ばれていたのだそう。
境内の手水舎の脇には、「花塚」と「白川女の碑」も建っています。

都と近江をつなぐ交通の要所
北白川は、京の都と近江(現在の滋賀県)をつなぐ要所でもありました。
今出川通から山沿いへと続く志賀越道は、嵯峨天皇や足利義満も通ったと伝わる、歴史ある街道です。
その志賀越道沿いに祀られているのが、北白川のシンボル的存在「子安観世音」。

高さ2メートルほどもある石仏で、安土桃山時代には、豊臣秀吉がこの石仏を気に入り、京都に築いた邸宅の聚楽第に運んだのだとか。
ところが夜な夜な石仏が「帰りたい」と泣いたため、再びこの地に戻された…という伝説が残されている、不思議な観音様です。
一乗寺:歴史と新しい文化が織り成す町
一乗寺の地名には、比叡山の西麓に存在した寺院の名がそのまま残されています。
創建は藤原道長の娘で、一条天皇の中宮だった藤原彰子。寺院は戦乱で焼失し廃絶されましたが、発掘された石仏の数々や、周辺に残るお堂からその痕跡を知ることができます。

一乗寺のあった辺りは、比叡山延暦寺へ向かう登り口でもあり、かつては修行僧や都からの勅使が多く通行したのだとか。史跡も多く残され、人気の観光スポットとなっています。
エリアの西側は、新旧のショップが建ち並ぶ商業地域。

ラーメン店の激戦区として有名な「一乗寺ラーメン街道」があるほか、「世界で最も美しい本屋10」に選ばれた「恵文社一乗寺店」を筆頭に書店が集まり、最近では本の街としても知られつつあります。
一乗寺エリアで楽しみたい史跡めぐり
休日にふらりとお出かけを楽しめるのが一乗寺エリアの魅力。ここでは、人気の史跡をいくつかご紹介しましょう。
まずは、戦国武将・石川丈山が終の棲家とした「詩仙堂」。日本やイギリスの皇室をはじめ、多くの著名人も訪れる観光スポットです。

中国の詩人36人の肖像を掲げた「詩仙の間」があることから「詩仙堂」の名で親しまれています。晩年の丈山は文人となり、ここで詩歌三昧の日々を過ごしたのだとか。
でこぼこの土地に建てられていることから「凹凸窠(おうとつか)」の別名もあり、土地の高低差を生かして作られた庭が見どころです。
庭園に初めて「ししおどし」を取り入れたアイデアなど、訪れれば家や庭づくりのヒントも得られそうですよ。
詩仙堂の隣には、一乗寺エリアの守り神「八大神社」が鎮座しています。

祇園の八坂神社と同じ神さまを祀っていることから、「北の祇園社」とも呼ばれているのだそう。
江戸時代の剣豪・宮本武蔵が決闘前に訪れた神社としても知られ、必勝開運のご利益も。一乗寺エリアで暮らすなら、ぜひ参拝していただきたい神社です。
一乗寺には、紅葉の名所として知られる寺院もあります。徳川家康が創建した「圓光寺」です。

元々は伏見城下にあり、学校として建てられたのがはじまりとのこと。
見どころは、白砂で描いた雲海と石組の龍がダイナミックな枯山水庭園の「奔龍庭」と、竹林と苔の緑が美しい「十牛之庭」。
とくに十牛之庭の紅葉は美しく、秋には多くの人が訪れますが、ふだんはひっそりとしたお寺。日常から離れてリフレッシュするのにぴったりの場所です。
散策の後におすすめの和菓子店「一乗寺中谷」

詩仙堂や八大神社へと向かう曼殊院道には、一乗寺の銘菓「でっち羊羹」で親しまれる「一乗寺中谷」があります。
伝統を受け継ぐ和菓子店でありつつ、和と洋を融合した新しいスイーツも生み出しているお店です。
なかでも「絹ごし緑茶てぃらみす」は、何か月も先まで予約が埋まる人気ぶりだそう。
店内にカフェも併設しているので、周辺を散策した際はぜひ立ち寄ってみてください。
北白川・一乗寺エリアのお買い物スポット
北白川・一乗寺エリアには、個性あるショップが揃っています。ここでは、お買い物に利用したいスポットをご紹介します。
洋菓子の贈り物に「一膳や」

東鞍馬口通にある「一膳や 京都本店」は、洗練された外観に北白川らしさを感じる洋菓子店。
店内のショーケースには、すぐそばの工房で作られた上品で美しいお菓子が並んでいます。
風呂敷包みや手書きの熨斗など、京都の贈答文化に根ざした贈り物を用意できるので、大切な方へのプレゼントにぜひ利用してください。
美味しい一杯にこだわるなら「ヴェルディ 北白川焙煎所」

コーヒーの名店「カフェ・ヴェルディ」の焙煎所として北白川にオープンした「ヴェルディ 北白川焙煎所」。
煎りたての新鮮なコーヒー豆や、手作りの焼き菓子を販売しています。
自宅で飲むコーヒーにこだわりたい方におすすめ。店内や店頭にあるイートインスペースも利用できます。
ピクニックサンドが人気「ぱんのちはれ」

一乗寺の人気ベーカリー「ばんのちはれ」。小さな店舗のL字型カウンターには、溢れるほど種類豊富なパンが並び、どれにしようか迷うほど。
千切りキャベツが詰まったピクニックサンドなど、栄養たっぷりのお惣菜パンが多いのも嬉しいポイント。
休日には近隣の公園にパンを持参して、ご家族でピクニックもいいですね。
雲母(きらら)漬を味わえる「穂野出」

「穂野出」は一乗寺から比叡山へと向かう雲母坂にある漬物店。江戸時代創業の歴史ある店で、茄子を白味噌で漬けた「雲母漬」を販売しています。
創業時から一子相伝で受け継がれている、ここでしか味わえないお漬物。ご家庭の食卓で味わうほか、お土産にもおすすめです。
独自の魅力が詰まった北白川・一乗寺エリアで個性豊かな暮らしを
今回は、北白川・一乗寺エリアの魅力やおすすめスポットをご紹介しました。
知的で洗練された雰囲気の北白川。史跡とカルチャーが集結する一乗寺。
特徴の異なる二つの地域は日常で行き来できる距離にあり、それぞれの魅力を楽しみながら、ご家族の個性に合わせて暮らしを楽しめます。
本記事でご紹介したスポットを参考に、ぜひ北白川・一乗寺エリアを歩いて、この地域の魅力を確かめてみてください。
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