城下町の面影が残る伏見桃山・大手筋エリア|この街の住みやすさは?
こんにちは。京都の魅力を伝えるライター・まる きょうこです。
この連載コラムでは、京都市内で土地探しをしている方へ向けて、私が歩いて見つけた京都の各エリアにまつわる歴史や楽しみ方を詳しくお届けしています。
今回ご紹介するのは、かつて城下町として栄えた歴史ある町、伏見桃山・大手筋エリアです。
[ 目次 ]
- 伏見桃山・大手筋エリアについて
- 大手筋通から続く3つの商店街
- 伏見桃山の町を守る御香宮神社
- 伏見桃山・大手筋エリア周辺のおすすめスポット
- 城下町の情緒あふれる伏見桃山・大手筋エリアで豊かな暮らしを
- 伏見エリアの物件はこちら
伏見桃山・大手筋エリアについて
京都市伏見区の伏見桃山・大手筋エリアは、豊臣秀吉が築いた伏見城の城下町で、江戸時代にかけて多くの大名が住んでいました。
「伏見桃山」は、伏見城の跡地に桃の木が植えられたことから付けられた地名。「大手筋」は、伏見城の表門である「大手門」へと続いていた道を指す地名です。
それでは、歴史あるこのエリアが、現在はどのような町となっているのかご案内しますね。
3路線が通る利便性の高い町
現在、伏見桃山・大手筋エリアを通る路線は3つ。京阪電鉄「伏見桃山」駅と近鉄「伏見桃山陵前」駅、そしてJR「桃山」駅です。京都の町なかへ行くにも、奈良や大阪方面へ行くにも、3路線あればとても便利ですね。
京阪と近鉄の2路線は大手筋商店街の目の前を通り、このエリア独特の情緒ある風景を作っています。

JRはこれら2つの路線より東側にあり、その先には緑豊かな桃山丘陵が広がります。

伏見城を中心に、多くの大名屋敷が集まっていた伏見丘陵の周辺は、今では閑静な住宅街として人気です。
賑やかな商店街界隈と、静かな住宅地に分かれるこのエリアなら、好みの住環境を選択できますね。
大手筋通から続く3つの商店街
大手筋通の西側には、生活に便利な3つの商店街が並んでいます。それぞれの商店街が持つ個性や魅力をご紹介しましょう。
大手筋商店街
大手筋商店街は明治以降に生まれた商店街で、1〜4番街まで約400メートル続いています。

昭和46年に電動式のアーケードが完成し、平成9年にはこのアーケードに、日本初の太陽光発電パネルが設置されました。
電力はアーケード内の空調や照明に活用されています。1番街にあるからくり時計「おやかまっさん」も、ソーラー蓄電池によって動いているのだそうですよ。

13〜19時の間、毎時00分になると扉が開き、酒樽の中から伏見ゆかりの人形が出てくるのだとか。
またからくり時計のそばには、「伏見銀座」の石碑も建っています。

大手筋商店街の辺りは、徳川家康が全国の銀貨を統一するため、銀貨の鋳造所「銀座」を設置した場所です。このエリアが当時、政治経済の中枢だったことがわかりますね。
「七條甘春堂 伏見大手筋店」では、この地にゆかりのある徳川家康と豊臣秀吉にちなみ、「伏見幕府」という最中を販売しています。

伏見発祥の食材である寒天を餡に挟んだ最中で、伏見大手筋店限定の和菓子です。バラ売りもしているので、ぜひ食べてみてください。
納屋町商店街
納屋町商店街は、大手筋通を南北に横切る納屋町通にあります。

伏見城の築城とともに栄えてきた場所でもあり、長い歴史を持つ商店街です。
納屋町商店街にアーケードが完成したのは平成8年のこと。日本初のギャラリーアーケードで、パリの“パッサージュ”をイメージした天井がおしゃれです。

天井近くには、伏見の名所などを描いたアートが飾られています。
納屋町商店街には、100年以上続く老舗のベーカリー「ササキパン本店」があります。

名物は、ラグビーボールのような形をしたメロンパン。関西のメロンパンといえば、昔はこのタイプだったのだとか。中には白あんが入っており、どこか懐かしい味わいです。
納屋町商店街でひときわ目立つのが、赤い鳥居が並ぶ「伏見納屋町小路」。

鳥居の脇にはさまざまな飲食店が並んでいます。伏見の日本酒を味わえる居酒屋も多いので、ご夫婦で立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
竜馬通り商店街
納屋町商店街の南側は、坂本龍馬にゆかりの深い「寺田屋」が近いことから、「竜馬通り商店街」という名称になっています。
石畳に舗装された道路沿いにレトロな建築が並ぶ、風情ある通りです。

寺田屋事件の様子が描かれているシャッターも見られます。

幕末の志士たちの写真などを店頭に飾る店も多く、歴史を楽しめる工夫が随所に凝らされている商店街です。

伏見桃山の町を守る御香宮神社
伏見桃山には、地域の守り神として御香宮神社が鎮座しています。参道の大鳥居は、このエリアのシンボル的存在です。

ここからは御香宮神社の見どころをご紹介しながら、伏見桃山の魅力を紐解いていきましょう。
御香宮神社で出会える伏見城の遺構
伏見城は豊臣秀吉によって建てられ、関ヶ原の合戦で落城したのち徳川家康が再建した城です。3代将軍・徳川家光の時代に廃城となりましたが、門や石垣などが場所を変えて保存されており、なかでも御香宮神社は伏見城の遺構が多い場所です。
まずは御香宮神社の表門。とても重厚なこの門は、伏見城の大手門を移築したものです。

大手筋通に面して建ち、どっしりとした風格を漂わせています。
境内にある桃山天満宮は、伏見城城下の前田利家邸に祀られていたと伝わる神社です。境内には、伏見城の石垣に使われていた石が積まれています。

桃山天満宮の社務所では、伏見城の史跡を訪れた記念にお城の御朱印「御城印」をもらえます。豊臣秀吉と徳川家康にちなみ、2種類のデザインがあるそうですよ。
ご祭神は安産にご利益のある神功皇后
本殿には、安産や子育てにご利益があるとされている神功皇后を祀っています。そのため御香宮神社では、安産祈願や初宮参りなどで多くの家族連れが訪れます。ご家族でこの地域に住むなら、ぜひお参りしたいですね。

また、本殿と拝殿は「極彩色」と呼ばれる豪華で色鮮やかな装飾が見どころです。豊臣秀吉がこの地で開花させた桃山文化を堪能できるスポットなので、お参りの際はぜひ建物にも注目してみてください。
境内に湧く伏見の名水「御香水」
伏見は昔から地下水が豊富で、名水が湧き出る土地として知られています。御香宮神社に湧く水は、良い香りがすることから「御香水」と名付けられ、社名の由来にもなりました。伏見の七名水のひとつとして、茶道や書道にも愛用されているそうです。

御香水は病気平癒のご利益があるともいわれ、徳川御三家の産湯にも使われていたのだとか。現在も、水を汲みに来る地域の人の姿を多く見かけます。このエリアで暮らせば、このような名水も生活に取り入れることもできますね。
伏見奉行・小堀遠州ゆかりの日本庭園
境内には、小堀遠州ゆかりの石庭もあります。

小堀遠州は、江戸時代に伏見奉行として伏見の民政に当たっていた人物で、茶人や作庭家でもありました。
御香宮神社にある石庭は、伏見奉行所に遠州が作った庭を移築したもの。遠州が茶の湯で培った侘び寂びの精神を反映している庭を眺めれば、ご自宅の心地よい空間づくりのヒントも得られるかもしれません。
伏見桃山・大手筋エリア周辺のおすすめスポット
ここからは、伏見桃山・大手筋エリアでぜひ楽しんでいただきたい、周辺のスポットをご紹介します。
坂本龍馬ゆかりの寺田屋と伏見十石舟
竜馬通り商店街を南へ抜けると、坂本龍馬ゆかりの「寺田屋」があります。

寺田屋は、安土桃山時代から伏見の地に存在していた船宿です。伏見と大阪を船で行き来する人々が宿泊した宿で、現在も旅館として営業し、日中は見学も可能です。
現存する建物は明治維新後に建て直されたものですが、創業当時の建築を再現しており、幕末の歴史とともに当時の船宿の雰囲気を味わえます。
寺田屋のすぐそばには、伏見十石舟の通る濠川が流れています。坂本龍馬と妻のお龍は、ここから日本初の新婚旅行へと旅立ったのだそうです。

濠川のほとりには、龍馬とお龍の銅像が建つ伏見みなと公園があり、地域の人々がくつろげるスポットとなっています。

お子さまやペットと一緒にお散歩を楽しむのにも、ぴったりの場所ですよ。
日本酒の町・伏見の酒蔵めぐり

大手筋商店街の南側には、酒蔵が建ち並んでいます。伏見の日本酒づくりの始まりは、弥生時代にさかのぼるとのこと。城下町として栄えた安土桃山時代以降、需要が増えて国内有数の酒どころとして発展しました。
明治から大正時代に建てられた酒蔵の数々が現在も残り、伏見を代表する景観となっています。見学可能な酒蔵や、中で食事を楽しめるところもあるので、いくつかご紹介しましょう。
まずは江戸時代初期から続く蔵元の月桂冠が運営する「月桂冠大倉記念館」。

明治42年に建てられた風情ある酒蔵を見学でき、試飲を楽しみながら日本酒の歴史も学べます。小屋組みと呼ばれる吹き抜けの天井や、石を平たく加工した板石による土間などは、雰囲気のある家づくりの参考にもなりそうです。
次にご紹介するのは「鳥せい 本店」。

江戸時代創業の蔵元「山本本家」が直営する鶏料理専門店です。大正時代の酒蔵を改装した店内で、鶏料理と日本酒を味わえます。リーズナブルで気軽なメニューも多いので、ご家族でも通いやすいでしょう。
鳥せいの向かいにある「京の台所 月の蔵人」は、大正時代に建てられた月桂冠の酒蔵を改装した日本酒レストラン。

名物の「大吟醸鍋」は、月桂冠の上質な大吟醸を一瓶注いだスープによる、ぜいたくな鍋料理です。ご夫婦やお友だちと一緒に楽しみたいですね。
また、毎朝店内で手作りしているという「ざる豆腐」も人気です。水質の良い伏見で作られた豆腐は美味しいと評判なので、ぜひ食べてみてください。
桃山丘陵の自然でリフレッシュ
お天気のいい休日には、桃山丘陵にある伏見桃山陵や、伏見桃山城運動公園までハイキングするのもおすすめです。
伏見桃山陵は明治天皇が眠る場所で、ちょうど伏見城の本丸があった辺りに作られています。230段という長い階段の先に墓陵があり、大阪方面を見渡せる絶景スポットとしても人気です。

伏見桃山城運動公園は、平成15年に閉園した遊園地「伏見桃山城キャッスルランド」の跡地にできた公園です。野球場や多目的グラウンドのほか、遊園地のシンボルとして作られた模擬天守「伏見桃山城」があり、かつての伏見城にも思いを馳せられます。

春には模擬天守の周りに桜の花が咲き乱れるので、ご家族でお花見ピクニックもいいですね。有料ですが広い駐車場も備えており、車でも来園できます。
城下町の情緒あふれる伏見桃山・大手筋エリアで豊かな暮らしを
今回は、伏見桃山・大手筋エリアの魅力やおすすめスポットをご紹介しました。
かつての城下町の面影を残すこの地域。大阪との往来も活発だったことから、現在も交通に便利で、商店街や史跡、豊かな水の流れる風景など暮らしの楽しみも盛りだくさんです。
本記事でご紹介したスポットを参考に、ぜひ伏見桃山・大手筋エリアを歩いて、この地域の魅力を確かめてみてください。
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