みなさま、こんにちは
サンエーの三谷です。
最近はどこへいっても、誰と話してもコロナ、コロナですね。
ウイルスももちろん怖いですが、人間の集団心理、集団行動の力は凄まじいものがあるなと感じます。
一旦全員が同じ方向を向くとものすごい勢いで突き進んでいくので、それもそれで、ウイルスと同等の怖さを感じております。
早く落ち着いてくれることを祈るばかりですね。
さて、本日は
40年の住宅ローン
のご紹介です。
コチラの住宅ローンは
京都中央信用金庫さんがこの4月から始めたサービスで
通常の住宅ローンは
完済年齢:75歳(銀行により80歳)
最長期間:35年
となっておりますが
これを
完済年齢:80歳
最長期間:40年
としたものです。
中信さんはもともとが完済年齢を75歳で設定していましたので、40歳を超える方は35年のローンも組めませんでした。
それを完済年齢80歳まで伸ばすことによりローン期間を長く設定することが出来、かつ、40歳未満の方は最長で40年ローンが組めるようになった、という形です。
40年ローンというと、かなり長いというか、重たく感じる方もいらっしゃると思います。
ローンの捉え方は人それぞれなので、否定はしませんが、メリットも当然ありますので、この記事ではそちらを取り上げていきたいと思います。
まず、
①期間が長くなると借入可能額が増える
借入可能額は、年間の返済額(月々返済×12か月)とお客様のご年収の割合(返済比率といいます)によって決まります。
期間が長くなると月々の返済金が下がるので、必然的に借入可能額が増えるというワケです。
これは特に40歳を超える方にはメリットのある事だと思います。
もともとの完済年齢75歳の設定では、40歳を超えると35年のローンが組めず、返済期間が短くなります。そうなると月々の返済負担が大きくなるので、借入可能額が下がります。
また、借入が出来たとしても、やはり月々返済金が通常よりも大きくなりますので、お家の購入予算を下げざるを得ないケースも多々あります。
となれば、選べる選択肢も狭くなりますし、お家探しの選択肢が減ってしまうことになります。
これが、40年の期間で組めるとなれば、借入可能額が増えることにより、お家の選択肢がグンと上がります。
②月々返済金が軽くなる
35年と40年、5年間の借入期間の差で
借入額:3500万円 金利:0.625% の条件で算出すると、その月々返済金の差は
10,372円
となります。
毎月の家計の中で、住居費が1万円変わると、家計に対するインパクトがかなり違いますよね。
③返済金が軽くなるので、月々の家計管理に余裕が出る
上記の通り住居費が軽くなるので、その他の使い方に振り替えることが出来るようになります。
もちろん貯蓄に回すもよしですし、何かお子様の習い事の費用に充てるもよし、趣味を充実させるもよしetc…
いずれにしても、月々返済金とは「毎月」「必ず」支払わなければいけないということで、ある意味、「縛られたお金」になります。
これを少しでも軽くすることで、使い方を自由に選択できるお金が増えますので、より柔軟で有意義な人生設計が可能になります。
もちろん、全て浪費してしまうと後々苦しくなりますので、よく考えて使う必要はありますね。
④保険という考え方
住宅ローンには「団体信用生命保険」という保険がセットされています。
これは
ローンの名義人が死亡もしくは高度障害を負った際に、既存の住宅ローンの残債がゼロになる
という保険商品です。
これは基本的には全ての住宅ローンに付帯されます。
また、今回の中信さんの場合では、前述の死亡、高度障害のケースの他
・ガン保証:がんと診断されれば住宅ローンがゼロに。
・入院保障
・奥様保証
といったオプション商品も無料でついてきます。
これら保険は
保険金額=住宅ローンの残債
です。
ですから、借り入れ当初が最も多く保険に入っている状態で、返せば返すほど保険金額は下がってきます。
例えば以下の例をご覧ください。
購入金額が3000万円の物件を2人のお客様が買うとします。
Aさんは預貯金が1500万円あり、借金が嫌いな性格で1500万円全額を頭金として、残りの1500万円をローンで買うとします
Bさんも預貯金が1500万円。Bさんは全額フルローンで3000万円のローンを組み買うとします。
その後、Aさん、Bさん共に死亡、は滅多にないので、両者ともに1年後にガンと診断されたと仮定しましょう。
Aさんの場合は1500万円分のローンがまずなくなり、土地と家が手に入ります。
しかし、預貯金を全て使ったため、手元の現金はありません。
がんと診断され入院ともなれば、日々の生活資金も大変になります。
もしかすると、自宅を売りに出し、資金を確保しなければいけなくなるかもしれません。
そうなれば、せっかく保険がきき、ローンがなくなり、月々返済金などなしに暮らせるはずが、家を売り当面の生活資金、治療費などを確保しなければいけないために、賃貸に引っ越し、家賃を払わなければいけない状況になります。
さらに、一度ガンを患ってしまうと、将来的に団体信用生命保険への加入が難しい為、回復後でも住宅ローンを使いお家購入することが難しくなります。
そしてBさんのケース。
Bさんはまず3000万円のローンがなくなります。そして土地と家が手に入ります。
そしてさらに手元には1500万円の現金が残っています。
手元資金がある為、それらを生活資金や治療費などに充てることができ、かつ今のご自宅に住み続けられます。
回復後でも月々返済ゼロで住み続けられますので、余裕のある生活が送れるでしょう。
いかがでしょうか?
実際にこのようなケースになると、それぞれの状況に応じて変化があると思いますし、少々極端な例ですが、
住宅ローンも立派な保険と考えることが出来ると思います。
住宅ローン35年ではなく40年で組む場合には必然的にこの保険がローン満了時までは有効な状態となりますので、人生のあらゆるリスクへの備えとしての考え方もできるのではないかと思います。
以上が、40年ローンのご紹介です。
人により様々な考え方があると思います。
ただ、こういった住宅ローン商品のメリットを最大限に受けられる方にとっては、大変優れたものではないかと思います。
このブログをご覧の皆様も、ぜひ一度ご自身のローンプランを考えてみてください。
また、弊社でももちろんご相談を承っております。
不動産について、ローンについてなど、何なりとお気軽にご相談下さい。